今回のほかにねーレポートは、前回ご紹介した「柏崎市伝説集」の中から一つ取り上げてお届けします。
「柏崎市伝説集~西中通中学校区編~」より
‐橋場のがにが淵のいわれ‐
鯖石川が橋場地内で砂山にぶつかって急に方向をかえ西流して日本海に注ぐのだが、その砂山にぶつかるところは深い淵となっている。里人はこれをがにが淵と呼んでいる。
基盤は粘土岩上層は砂であるため出水のたびに岸が削り取られていく。昔長岡藩士所用があって来柏し帰路このがにが淵の道を通ると今朝通った時と全くちがって、がにが淵のすぐ真上に道が通じているので、狐に化かされたかと思い「さあ狐よ出てこい」と一夜そこで徹夜して明かした。夜明けてみて、それは河の水が土地を削ったとわかったということである。
なぜがにが淵と名づけたかと言えば、江戸浅草でやしが蟹を売り、「この蟹は柏崎の橋場と申す所に深い深い淵があって、その淵の中からもくもくわいて出てくるかにだ」とはやしたって売ったので、かにが淵の名が宣伝されたという。またあるやしはそれに着想して「がにが淵怪談」という芝居を脚色して大もうけしたといわれている。
かなりローカルな内容ですが、何を隠そう私の生まれ育った家のすぐそばです。たぶん(笑)
がにが淵、、、里人の私はそんな名所⁉があることを全く知らなかったのですが、確かに小さいころから道端のあちらこちらに沢蟹が普通に歩いていました。珍しい光景なんですかね?
というわけで、例によって空撮してみました☆彡
【がにが淵】
右側から流れてきた鯖石川が赤丸部上の砂山にぶつかって曲がっている様子がわかります。
せっかくなので周辺も撮影☆彡
【松波方面】
写真下側の芝生が広がっている中州エリアは「鯖石川改修記念公園」です。
遊具やドッグランもあって、休日は家族連れで賑わっていますよ。
【市街中心地~米山方面】
ちょっと天気がいまいちでしたが、、、
右下に鯖石川が見えます。めっちゃ曲がってる!!
facebookページでは動画も掲載しています。(下の画像をクリック!)
「柏崎市伝説集」には柏崎各地の伝承や縁起など様々な情報がほんとにたくさん収録されています。慣れ親しんだ地元のことでも知らないことばかり!!
下記のリンク先から電子書籍版がダウンロードできます。また、中学校区ごとの分割ファイルも用意しましたので、ご興味のある方はご自身の地区の伝説を覗いてみてください。(S)
【郷土資料の電子書籍を読む >「柏崎市伝説集」PDF版】(リンク先:ソフィアセンター)http://sophia.city.kashiwazaki.niigata.jp/siraberu/d_shoseki.html
【各地区ごとの分割ファイル PDF版】