みなさまこんにちは
当ホームページへお越しいただきありがとうございます。
ほかにねーこて柏崎、今回のレポートは、、、
国道352号線沿い、荒浜漁港通り北側の入口付近に所在してる
『公益財団法人 海洋生物研究所 実証試験場』
「ここ、車で通るとき気になってはいたんだよねぇ」という方はいらっしゃいませんか?
私のこれまでの認識では「東京電力の関連施設でその名の通り原子力発電所立地による海の生き物への影響を調査しているところかな?」ぐらいの感覚でした。
そんな中、こちらの施設で10月19日に一般公開イベントを開催するという事を知り興味津々、子供を連れておじゃましてきました。
折角なので、この「海洋生物研究所」が何をやっているところか正確な情報を調べておきましょう、、、、
私ども公益財団法人海洋生物環境研究所(海生研)は、主に発電所の温排水が漁場環境に与える影響について科学的に解明する調査研究機関として1975年に設立され、以来40年にわたり様々な活動を実施して参りました。
発電所取放水の影響解明をはじめ、沿岸海域における環境や生物・生態系に与える化学物質の影響解明、海洋環境放射能の調査解析を大きな柱として、近年問題となっている海洋の温暖化や酸性化、生物多様性の維持・保全などといった海域環境を巡る様々な課題に取り組んでいます。(海洋生物研究所HPより抜粋)
事務局は東京、中央研究所は千葉にあり、当地柏崎の「実証試験場」では、、、
実証試験場は、新潟県の東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所の隣接地にあります。発電所から放出される実際の温排水と自然海水を利用した飼育試験施設があり、これらを用いて地球温暖化、海洋酸性化等、応用的な調査研究を行っています。また、温排水資料展示館を併設しており、温排水についての情報や当所の研究成果等を展示しています。(同HPより抜粋)
なるほど、原子力発電所立地による生物への影響の調査というよりは、温排水を利用した研究調査が主な事業内容のようですね。
では入場しまーす。
係の方に誘導してもらって敷地に入りました。既にお客さんが続々と来所されています。
「施設見学ツアー」の申し込みを受付で済ませてから、ツアー開始の時間まで公開されている施設を見学します。
「温排水資料展示館」
こちらの施設は、平日9時30分から16時00まで常時見学できるようです。
展示室の様子です↓
温排水が魚に及ぼす影響の研究結果資料や、生きているヤドカリやサンゴの水槽、魚の骨格標本が展示されています。
面白いものでは、、、
生きてるプランクトンの顕微鏡拡大映像!
珍しいミズヒキガニの展示。
普段は深海に住んでいるそうです。
次は2階の特設イベントをまわります。
「お魚スタンプのコーナー」
受付でもらった無地のバッグにいっぱい押しちゃいます
「海藻しおり作りのコーナー」
スタッフさんに教えてもらいながら海藻しおりをデザインしてラミネート加工。
屋外では、、、
屋外の大型水槽では近くで採れた魚が展示されています。ずっと見てても飽きないですよね~。
少し移動して、事務所棟の中では「魚の解剖教室」と「ちりもんペンダント作り」が開催されています。
解剖教室は、スタッフの方から丁寧に教えていただきながら、専用(?)のハサミを使って自分でアジを捌きます!
「ちりもん」(「ちりめんじゃこ」を造る際に分別されたイワシ以外の生物。ちりめんモンスターと言うそうです。)を使ってペンダントを作ります。
自分でデザインしたものを樹脂で固めてペンダントに!
パッケージに入れてもらって完成です!
そうこうしているうちに「施設見学ツアー」の開始時間になり、、、
先ずは、事務所棟の屋上に上り、敷地内の施設を説明していただきました。遠くに米山が見えます。また、裏手では原子力発電所の建屋が確認できます。ちなみに、スタッフさんにのお話によると、海洋生物研究所は、東京電力とは一切の関係がない独立した第三者機関であるということでした。
次はメインの「原子力発電所の温排水を利用した調査研究」を行っている「応用整体試験施設」内を見学させてもらいました。白いパイプで発電所の温排水を引込み、水槽の中に温暖化環境を作って魚を飼育し、何世代も交配させて、その影響を研究調査しているとのこと。
続いて屋外の巨大水槽での実験の様子を見学。
それぞれタンクの中には、ヒゲソリダイ、アカアマダイ、マダイ、シロギス、サケなど様々な魚が沢山入ってます。
ツアーは全体で約40分、水族館気分で私も子供もとても楽しめました。
最後に「新潟漁業協同組合柏崎支部荒浜分会」さん提供の具だくさん浜汁(無料)をいただいちゃいました!
鯛や鱈、カニが入っていての魚介のうま味が見事に調和した素晴らしい食味!思わず「お代わり」してしまいました。
この特別公開イベントは、2年に1回開催されているとのことです。次回は2021年になってしまいますが、子供も私もとっても楽しめました。
なにより、「海洋生物研究所」についてしっかりした情報を知ることができ、地元住民として良かったと感じています。
次回も参加しようっと(浜汁目的で(笑))(S)